No1.不安障害とわたし~自己紹介・体験談 その①~

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はじめまして、corocoroです。

42歳、シングルマザー、総合病院の病棟で看護師の仕事をしています。この度、不安障害と診断されて心療内科通院、内服治療を行っています。

不安障害って何?

不安症で心の弱い人がなる病気なの?

何で仕事(学校)に来れないの?

残念ながら心療内科系の疾患は、知識が広がっていないため偏見な眼差しがあるのが現状です。

私の場合、ストレスが重なりまくり過換気発作を「気のせい」と判断して見過ごし、最終的にパニック発作の日々、日常生活が遅れられなくなるほどの苦しい症状に悩まされ、拒否し続けていた心療内科を過換気発作の1か月後に受診し治療が遅れてしまい、予期不安・広場恐怖症・回避行動の症状となり不安障害と診断されました。

パニック障害は、気づいた時に適切な診断と治療が開始されないと予期不安・広場恐怖症・回避行動が加わり日常生活や社会生活が送られなくなるほど支障が出現します。そして、回復するまで数か月~何年も時間が必要となってしまいます。

今回の私の体験がまさにその通りの結果となってしまいました。

私の体験談・本で得た知識・心療内科受診時に得た知識を交えて、パニック障害・不安障害・予期不安・広場恐怖症・回避行動、どのような症状・気持ち・治療・行動療法・職場復帰をしたかなどをお話しさせて頂き、少しでも皆さんの力になれたらと思っています。

今回は、私の自己紹介、不安障害になった経過をお話しさせていただきます。

過換気発作が出現するまで

20年間、病棟で看護師をしています。シングルマザーとなり15年。42歳、男性で言えば厄年ですね!!

一般的なストレスと戦いながら何事もなく生活を送ってきました。ところが、過換気発作が出現する半年前から、様々なストレスが山脈のごとく押し寄せていたのです。

頑張り屋の性格もあり、一家の大黒柱の存在であったため全てをこなすことが当たり前だと思っていました。

そして過換気発作が出現した1ヶ月前の症状は…

うつ症状ですね…(笑)。この時は日常生活を送ることが精一杯でうつ症状であることに気づくことができませんでした。

私が過換気発作を起こしたのは3月でした。3月は揺らぎの時期とも言われ、過換気発作・パニック障害・不安障害などこころの病気にかかりやすいそうです。

なのにこんな時期に様々なストレスが加わり自律神経が乱れてしまい、過換気発作・パニック障害から心療内科の受診が遅れてしまい、不安障害となって日常生活や社会生活は送れなくなってしまいました。

過換気発作出現

※ここから過換気発作出現時の症状についてお話しします。体調のすぐれない方はご遠慮下さい。

不規則勤務なもので、日中の眠気を覚醒させるためにはコーヒーが必需品でした。

しかし、私はもともと、コーヒーの耐性が弱く濃いドリップコーヒーを飲むと変な感覚になる体質でした。が、そんな私が1日3~5杯コーヒーを飲んでいたのです。

ある朝、朝食にコーヒーを飲んでから車を運転して仕事場へ。その途中で過呼吸となり少し手足が痺れる症状となりました。「なんか、変だな…」自然と呼吸を整え、なんとか症状を改善して職場へ向かいました。

これが過換気発作の始まりだったのです過度のストレス、コーヒー飲用で自律神経が崩れてしまっていたのでしたこの異変に気付いて心療内科を受診していたらこんなに苦しむことはありませんでした(今の私はとても後悔しています)少しでも「おかしい」と思ったらすぐ相談・受診が大切です

仕事中は過換気発作は起こらず、朝のことは忘れて車を運転して帰る途中、再び朝の症状が出現しました。しかし、なぜでしょう、私は「気のせい」で済ませてしまっていたのです。

その後1週間、生活・仕事をしながら過換気発作は次第にひどくなっていき、とうとう、仕事の帰りの運転中過呼吸と全身の痺れが出現したのです。

過換気発作にて救急外来受診

※ここから過換気発作の症状についてお話しします。体調のすぐれない方はご遠慮下さい。

仕事帰りの運転中に、過呼吸で苦しくなり、足のつま先から頭のてっぺんまで全身が痺れて、「死ぬかもしれない…」と言う恐怖が襲ってきました。

こんな苦しみ・恐怖は初めてでした。

パニック発作は「心筋梗塞の人と同じ死の恐怖を体験する」と言われています。

まさにそんな状況でした。この時にはもう車に乗る事が恐怖に変わり車に乗る事すらできませんでした。しかし、「死ぬかもしれな。」」そんな状況で救急外来を受診するために過換気発作が治まらないまま救急外来まで連れて行ってもらいました。

救急外来の看護師さんに症状をお話ししました

corocoro
corocoro

一週間前から車の運転中に過呼吸と手足が痺れては症状が改善しての繰り返しでした。今日の帰りの車の運転中に過呼吸・呼吸苦、全身が痺れてしまいました。

看護師さん
看護師さん

おそらくストレスからくる発作だと思います。ここは3次救急で専門の医師がいません。受診しても話で終わると思いますがどうしますか?

corocoro
corocoro

(そりゃそうだと思いながらも…)はい、受診します。

3次救急でありながら、担当の医師は私の話を傾聴してくれました。この時点で私の表情は無表情となり、会話をするだけで過呼吸が出現して、話すことがやっとの状態でした。

「まずはストレスから離れて生活をすること」と一番にアドバイスをしてくれました。救急外来には私のような過換気発作・パニック症状で受診する人が多いそうです。特に運転中に過呼吸になる人が多いとも教えてくれました。

「そりゃあ、死ぬかもしれないと思うような体験をすれば救急外来を受診するよな」と実感しました。もちろん薬の処方もなく、後日体調が悪ければ専門医にかかるよう説明されて帰りました。

家に帰っても過換気発作との闘いです。この時だけは長い過換気発作の症状に悩まされて、呼吸を落ち着かせるために家の中をウロウロ歩いていました。

なんとか呼吸が落ち着き、全身の痺れが治まったと思ったと思ったら、次はパニック障害との闘いが始まったのでした。

パニック発作

救急外来を受診して家に帰ってきたのが夜の9時でした。長い時間をかけて過呼吸・頻呼吸・全身の痺れが治まったとたん、「もう、仕事に行けない…」そんな心情が襲ってきました。

今まで仕事人間であり少し体調が悪くても薬を飲んで乗り越えて仕事をして、ほとんど仕事を休んだことがなかった私がこんな心境になりました。「職場長へメールで状態報告をしなくては」と思いスマホを手に取りましたが、又パニック発作と恐怖が私を襲ってきました。

なんとも言えない恐怖が襲ってきて、過呼吸、手足の痺れ、動悸、胸痛、死ぬかもしれない、離人感、自己コントロール不能の状態に陥ってしまったのです。

この時はすでにストレスで刺激のブレーキ役の海馬の機能が低下して偏桃体が刺激され続けてパニック発作を引き起こしていたのでした

パニック発作の機序

本来であれば、海馬がブレーキ役を果たしてくれますが、この時の私の脳は機能低下をしてしまい、常に「闘争か逃走か」の状況に陥り、少しの刺激でも容易にパニック発作が出現して私を苦しめていたのです。

こような状態であれば、脳の伝達物質のバランスと脳の機能を改善するために心療内科に受診して適切な診断と治療を行わなければなりません。

職場長への報告・不安障害への正しい対応

スマホを見る事すらできない状態だったのに「報告をしなくては」との一心でパニック発作を起こしながら30分かけてメールを打ち送信しました

corocoro
corocoro

1週間前から車の運転中に過換気発作が出現して、気のせいと思いながら仕事を続けていました。しかし、徐々に過呼吸がひどくなり今日帰りの車で全身の痺れが出現し救急外来を受診しました。しばらく休みをもらい療養させて下さい。明日また電話連絡します。

「どんな返信が来るんだろう…。変な風に思われないかな…(予期不安)。」不安と恐怖、パニック発作の中メールの返信が来ました。

普通ならメールは何事もなく見れますよねしかし、この時点でメールを開くことすら恐怖・パニック発作が出現して苦しい状況でした

職場長
職場長

corocoroさん、連絡ありがとうございます。状況はメールで把握できました。ずいぶん辛い思いをしてきていたのですね。今日も一番忙しくて大変でしたよね。

しばらくお休みして体を休めせて下さい。明日また電話でお話ししましょう。このスマホに電話で良いですよ。

このメールを見た時に、職場長は神だと思いました。死を味わうほどの恐怖の中、理解されない内容のメールであれば、私はもう終わっていました…。

状況は共感・理解できなくても人として傷つけない返答・対応をすること

不安障害の対応で困っている方はぜひ参考にしてもらえたらと思います。

恐怖と不安、離人感、コントコール不能、過呼吸、胸痛…ひどいパニック発作に悩まされ、一睡もできず朝を迎えました。

伝える事柄を決めて職場長に電話をしました。

職場長
職場長

もしもし

明るい声の職場長の声を聴いたとたん、嗚咽をするほど泣きだしてしまいました。最近いつ泣いたか覚えていない位、泣かなかった私がこんなに泣いてしまったのです。何か話そう思ってもただ泣くのみ。

職場長
職場長

うんうん、いいんだよ。今まで色々頑張っているcorocoroさんを見てきていたから。

そんなこと言われたら、なおさら涙が…。結局私は泣くのみで一言も言葉は出ないまま電話を終えました。

「あんなに元気だった人がいきなり泣き始めて仕事に来なくなった」こんな姿を見たことがありませんか?知識のない人は「どうせ、さぼりでしょ」「心が弱いんでしょ」「あんな姿みせたら仕事来れないよね」。残念ながら私の職場でもこのような状況になり苦しんでいる人に対して、こんなに酷い言い方をするスタッフがいます。

それは、脳の機能、不安障害の病理をわかっていないからです。これを理解することでパニック障害・不安障害で悩んでいる人に対しての対応がきちんとできてきます。

私が電話越しで嗚咽するほど泣いてしまったのは、不安障害の初期症状の一つです感情失禁と言います要は、ストレスで脳の機能が正常に働くことができなくなっている状態なのです日常生活も仕事(学校)に行けなくなることもこの理由です覚えておきましょう!!

話は飛びましがが、この電話のあと職場長からメールがきました。スマホを見ると恐怖で動悸がしている中確認をしました。

職場長
職場長

corocoroさん、電話ありがとうございました。仕事はしばらく休みにしました。仕事のことは考えずゆっくり休んで下さい。また連絡下さいね。

朝はとても忙しい時間帯なのに、数分後私を気遣うメールを送ってきてくださいました。このメールを読んだ時に安心して休むことができました。

不安障害で苦しんでいる人に対して

  • 否定せず共感する
  • 温かく見守り、必要な時に協力をする
  • パニック発作で話すことが困難なため、メールでのやりとりが。。。必要となる
  • 症状回復のために年単位の時間が必要となる

このことを理解して温かい声かけ、対応が必要となります。ぜひ参考にして頂けたらと思います。

まとめ

パニック障害・不安障害の先輩方、こんなに辛い思いをしていたんだな…。

そして、これからこの苦痛から逃れるために治療をして、辛い毎日を送っているんだな…。

簡単に「辛い」と書いていますが、「体験しないとわからない辛さ」なのです。

パニック障害は「心筋梗塞の患者と同等の死を味わう恐怖にさらされる」と文献があります。

まさに毎日がその恐怖なのです。

この状態であれば、早く心療内科に受診して内服治療が必要となります。過換気発作が出現して症状に悩んでいる方は恥ずかしがらず専門医から診てもらいましょう。

私は心療内科受診が遅くなってしまい、不安障害となり、予期不安・広場恐怖症・回避行動が加わり外にでることが恐怖となってしまったのです。

しかし!!先ほども述べた通り「自分で何とかしなくては」と思い込んでいた私は翌日から行動にでました。

翌日からこんなに酷い症状なのに必要な家事全般を行い生活をしました(今思えば並大抵の状況ではなかったです)。

看護師であったため内服に頼らず症状を克服する本を以前に読んだことがあったのです(このやり方は根拠はありますが、心療内科を受診して治療と同時進行で行っていきましょう)。

それは、運動・ヨガ・瞑想です。

話は長くなるため、次回に持ち越します。

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

~パニック障害・不安障害で悩んでいる方、又その周りで対応に困っている方いつでも質問受け付けます~

💗ゆっくりと自分のペースでいきましょう💗

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