4月、不安障害と診断されて仕事は病欠となりました。
今までインフルエンザなどの病気以外休んだことのない私…
体調が悪いのに状況を受け止めることができず、病欠中は葛藤との闘いとなりました。
今回は仕事復帰に向けて、私が体験した病欠と仕事復帰までの葛藤のお話しをしたいと思います。
病欠3か月です
corocoroさんの診断は不安障害です。とりあえず、3か月のお仕事を休んでゆっくり体を休めて下さい。
「っえ!!3か月も休むの?」「そんなに休んだら周りからどう思われるかな。」「早くいつも通りの生活に戻りたいから仕事させてよ。」
これは、主治医から病欠と言われた時に思った感情です。もちろん、この時は、会話をしただけで過呼吸になり、手足が痺れてしまう状態でした。簡単には治らない状態であることは体が自覚していましたが、頭は病状を受け止めることができてなく、自分より周りに迷惑をかけたり、変な風に思われたりすることが優先的に頭をよぎりました。
あの、3か月休めば仕事復帰ってできますか?
それはわかりません。これから内服治療も行っていきますが、効果がでるのは半年~1年です。はじめは3週おきに心療内科を受診してもらい状態をみながら仕事復帰を考えて行きましょう。とりあえず、今は体を休めて下さい。
ここから、長い病欠・闘病生活が始まりました。
ただでさえ安易に襲ってくる恐怖のパニック発作、正常な日常生活が遅れられず辛いはずなのに、仕事を休んでいる自分が申し訳なく思う日々。そして、「仕事を休んで申し訳ない」と思ってはパニック発作が出現しての悪循環の日々でした。
そうです、私はいつのまにか趣味も楽しみもない仕事人間になっていたのです。毎日ハードに働き、シングルマザーとして家と仕事場の行き来のみ。楽しむ余裕もない人生でした。そして、母親の癌の闘病生活のお世話ををして本当に自分を楽しむことができていない人生を歩んできたのです。
パニック発作はストレスが重なると起きてしまいます。自律神経が崩れてしまい体のバランスが崩れて脳が警告してくれるのです。ここで大切なのがこの警告を無視しないことなのです。1回過呼吸がおきるだけならば大丈夫ですが、複数回過呼吸が起きたら体(脳)を休ませたり、心療内科を受診する必要があります。40代の自律神経の働きは20歳の自律神経の働きの半分だそうです。自力でこの病気を治すことはできませんと言われました。
残念なことに人間の脳は悪いことを考え続けてしまいます。「仕事を休んで申し訳ない、職場の人はどう思っているのだろうか。」と思っては、パニック発作が出現しての辛い日々。
考えないようにしようと思っても考えの癖は治らず、この状態は3~4か月ほど続きました。
毎日楽しんで下さい
3週間おきの心療内科の受診が始まりました。毎日が一喜一憂の日々で、仕事も行けなく、仕事の事を考えてはパニック発作が出現する毎日。
毎日、楽しんで下さい。
楽しむってどうゆうこと…?
受診のたびに楽しむように言われては疑問に終わっていました。しかし、主治医は毎回、楽しむことを指示するかのように言ってきました。
初めは「仕事を休んでいるのに楽しむってどうゆうこと?」「パニック症状が時々襲ってきて日常生活範囲内しかうごけないのに楽しむってどうゆうこと?」と思ってしまい、受診の度に「毎日楽しんで下さい。」といわれては気分がい落ちての繰り返しでした。
しかし、症状が軽快した今なら言えます。
楽しむと嫌なことを忘れることができます。人間は狩猟時代、生き残るために嫌なこと大変なことから逃げてきました。生きるための本能です。このプログラムが今の時代にも備わったままで嫌なことを考えてしまう脳となっているのです。
「仕事を休んで申し訳ない。」「周りからどう思われているんだろう。」
この考えは正常な考えなのです。しかし、このように考えはパニック発作が起きてしまうと、脳が休むことができず、ストレスで脳の機能が低下して正常な働きに戻すことができません。
パニック障害・不安障害の場合は仕事やストレス源から一旦距離を置き、寝られる時に寝て、楽しいことをして嫌な考えを忘れて脳を休めせることが一番大切なのです。
主治医が診察の度に言っていた「毎日を楽しんで下さい。」の意味が分かったのは不安障害と診断されてから3~4か月後のことでした。
7月から仕事復帰。しかし、1週間前から体調悪化した場合は仕事復帰は延長!
3月に過呼吸が出現して、その症状を放置したまま生活をしていたために4月に不安障害となり仕事へ行くことができない体になってしまいました。
しかし、病状を受け止めることのできなかった私は、まだ体調は回復していないのに、受診のたびに主治医に「仕事復帰したいです。」と言い続けてきました。もちろん、仕事復帰できる状態ではなく主治医からは「まだ休む必要があります。」と言われ納得ができない日々でした。
6月の受診時に仕事復帰したい私に主治医は
わかりました。7月から仕事復帰するつもりでいて下さい。ただし、1週間前から体調が悪くなります。その場合は仕事復帰延長になります。
1週間前から体調が悪くなるってどうゆうことですか?
仕事のことを考え始めて緊張してしまい体調が悪化するのです。
私は仕事復帰できることにとても喜びました。しかし、この頃は日常生活範囲外の生活もできない状態で決して良くない状態ではありました。
そして7月の1週間前、体調が悪くなったのです。仕事場に休んだお礼のお菓子のことを考えるのですらパニック発作が出現してしまったのです。
本当に主治医の言う通りになりました。
まだ、仕事復帰は難しいです。もうちょっと休みましょう。来月から夏休みが始まるから病欠は延長しましょう。楽しんで下さい。
日常生活が正常に遅れられなくなり、仕事もできず、お金も稼げない、本当に闇の世界に入ったようでした。苦しい状況ってゴールがあってもとても長く感じますよね。先の見えない状況に不安を感じていたのです。
大丈夫です。1年後には必ず治ります。今はゆっくりして病気が治ったら仕事をして稼ぎましょう。今を楽しんで下さいね。
優しい言葉でしたが、この時の私には1つも心に響くことができませんでした。
7月、不安解消!!
主治医からは「毎日を楽しむように。」と言われ続け、ようやく7月頃から楽しみを見つけ、「休んで申し訳ない。」「周りはどう思っていいるんだろう。」と思わなくなりました。
また、この辛い理解されない不安障害と戦っている自分を認め、そんな自分は素晴らしいと思えるようになったのです。
その理由は楽しみを見つけられたこと、自分を受け入れることができたことです。韓国ドラマを見初めたらハマってしまったのでした。夏なので汗をかっきながらウォーキングをすること、とても毎日が充実していました。
不思議と日常生活範囲外の行動も自然と行えるようになり、パニック発作が起きず、予期不安・広場恐怖症・回避行動が少しづつ無くなっていったのです。とても大きな変化でした。
主治医から言われ続けていた「毎日を楽しむように。」
この言葉の意味は症状を治す薬の言葉だったのです。
「毎日を楽しむ」は現代社会には遠い言葉に思います。しかし、「毎日を楽しむ。」ことは脳、心身にとても効果的なんだなと実感しました。
この成長のおかげで状態は良くなっていき、7月の受診では「8月からリハビリ出勤可の病欠とします。」と言われました。
リハビリ出勤!?
リハビリ出勤!?
なじみのない言葉ですね。
「仕事に行けそうだな」と思ったら仕事に行って働くことです。自分のタイミングに合わせて仕事をしてください。
仕事復帰の第一歩です。職場長にリハビリ出勤の申し出をしました。職場長は理解があるためすんなり承諾してくださり、仕事時間や仕事内容は相談に乗ってくれました。
仕事復帰を楽しみにしていたものの、いざ仕事復帰となると健全なころのようには動くことができません。
私は総合病院で看護師をしています。仕事では医師、チームスタッフ、多職種スタッフ、患者、家族とあらゆる人とコミュニケ―ションを取らなくてはなりません。その他に情報を記憶したり、薬を間違わないように神経を使います。
仕事復帰は、パニック障害、不安障害を体験した人でしかわからないと思いますが、かなりハードルが高い行動ですなのです。パニック障害、不安障害を治すには内服治療の他に認知行動療法を行っていかなくてはなりません。
仕事復帰も認知情動療法の一つなのです。
職場長にはロッカーが込まない時間帯の出勤、勤務時間は2時間半、人と交流の持たない物品整理をさせていただくことにしました。
また、職場までは片道30分の運転をしなくてはなりません。おそらく運転中にパニック発作が出現する可能性もあり、体調が悪くなれば遅刻かお休みを頂くことになりますとお願いしました。
まとめ
パニック障害・不安障害はなかなか理解されない病気です。
経験しないとわからない苦しみと長期間戦っているのです。
仕事復帰まで様々な思いをしながら過ごしては症状はなかなか良くならず苦しんでしまいます。
不安障害は「できそうだな」と思った時が行動ができるようになるのです。悩む必要はありません。無駄な心配事も必要ありません。ただ、楽しみを見つけて、体(脳)を休めて回復に努めていきましょう。いつしか、目標にしている事が自然とできるときがやってきます。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
仕事復帰についてのお話しはまた次回お話しします💗
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