「心療内科の内服ってどんな感じなの」「薬を飲んでおかしくならないの?」「ずーっと内服していかなくちゃいけないの?」「飲むのが怖いんだけど…」
これが、私がパニック発作が出現して心療内科受診を遠ざけていた理由の一つです。不安障害と診断されて治療を開始して7か月経過した今だから言えます。
大丈夫です!!
初めは副作用と戦いましたが、今はパニック発作もなく、予期不安・広場恐怖症・予期不安もなくなり快適に過ごしています。と簡単に言いましたが、私は内服の副作用がひどく、副作用が恐怖となり、薬の副作用が慣れるまで1週間ほど闘いました。
今回は、内服の副作用の経過についてお話しします
パニック障害と不安障害の違い
わかりやすく言います!!
パニック障害からの不安障害と言う感じです💦
パニック障害
パニック障害は「性格のせい」「こころのもちよう」とよく言われますが、間違いです!!
ストレスによる脳の機能障害です。パニック発作がもたらす不安や恐怖は、本来は危険から身を守るための原始時代から備わっている機能です。脳には危険を感知すると警告を鳴らし、不安や恐怖感を呼び起こして危険から逃げたり、敵と戦ったりする偏桃体があります。偏桃体から警告が出て、脳幹部の自律神経の中枢に伝わりノルアドレナリンが分泌されて、筋肉に血液を送り込んで心拍数を上げたり、血圧を上げたりして敵と戦う体制を整えます。
今回のパニック発作で沢山の症状を体験の中で血圧上昇・動悸がありました。この生理機能からきていたのですね。しかし、このままではずっとドキドキして血圧が高くなって死んでしまいます。
このブレーキをかけるのがセロトニン(偏桃体、大脳皮質、海馬、大脳辺縁系、などに分泌する)という神経伝達物質です。セロトニンは不安を抑えて平常心を保つように働きます。このセロトニンがなんらかの原因で少なくなっているとパニック発作が起きてしまいます。
不安障害
今回、過換気発作を体験して、その後からパニック発作で悩む日々が続き、死を感じる恐怖・自分をコントロールできなくなり、予期不安から広場恐怖症・回避行動が出てしまい外出・仕事にも行けなくなってしまいました。
診断されたのが不安障害です。不安障害はパニック障害、社交不安症、恐怖症など様々な疾患を含む病気です。不安の原因が特定されるのではなく日常生活上で様々な場面で不安や心配が引き起こされてしまい日常生活を送ることが困難になる病気です。
SSRI(エスシタロプラム錠)
パニック障害では偏桃体からの危険信号でノルアドレナリンが分泌されて、動悸や血圧上昇と言った戦う体制を作り、それにブレーキを掛けるのがセロトニンで、セロトニン不足がパニック発作を起こすとお話しさせていただきました。
そう、セロトニンを増やさないと、息切れ、動悸、血圧上昇…といった辛い毎日を送らなければなりません。そのためにSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)というお薬があります。
SSRIとは
セロトニンがもとの細胞に再び取り込まれるのを防ぐことで減少を抑え、セロトニンを増やす薬です。
特徴
- パニック発作を良く抑えますが効果がでるまで時間がかかります。私の場合副、半年から1年かかると言われました(個人差はあります)
- ベンゾジアゼピン系抗不安薬と比べ広場恐怖症に高い効果があります
- 服用は1日1回
- 依存性がありません
- セロトニンだけに選択的に働き他の神経伝達物質には作用しないため副作用はほとんどありません
副作用
副作用は少ないですが、胃もたれ、腹痛、下痢、食欲不振、吐き気などの胃腸障害の副作用、イライラ、焦燥感、眩暈、眠気などの副作用があります。
エスシタロプラム錠(SSRI)内服の体験談(副作用)
エスシタロプラム錠2.5mgが処方されてました。
ドキドキ ドキドキ ドキドキ
主治医からは
エスシタロプラム錠は少しお腹が痛くなったり、胃がムカムカしたり、下痢したりと副作用が出ますが1~2週間で副作用になれます。頑張って飲み続けましょう。
エスシタロプラム錠の内服は1日のうちどの時間に内服しても構いません。
こんな感じで説明されて薬内服に対して不安が軽減されました
薬局では
エスシタロプラム錠2.5mgですね。この量は風邪治す感じの量です。
こんな感じで言われて、不安が払拭されて内服治療に前向きになれました。
これで不安は払拭された。この薬を内服すればこの苦痛から逃れられる!!昔のような元気な姿で生活ができる。
しかし、内服に対する恐怖が全くなくなったわけではなく、副作用とも戦うとは思ってもいませんでした。
※この先、エスシタロプラム錠(SSRI)の副作用についてお話しします。副作用は個人差があるため必ず起きるとは限りません。体調の悪い方はお控え下さい。
夕食後エスシタロプラム錠2.5mgの内服の時間がやってきました。不安と緊張の中エスシタロプラム錠を内服しました。味は甘くておいしのです(笑)。
内服した後も副作用の恐怖を考えてしまいずっとドキドキしていました。その2時間後、副作用がやってきました。
- 胃もたれ
- ふぁとした感覚
- 足の脱力感
- 焦燥感
- 眠気
- 不眠
胃もたれの副作用はまだ我慢はできましたが耐えられなかったのは、焦燥感でした。
パニック発作でも死を味わるような恐怖・離人感・自分をコントロールできない感覚を体験してきたのに、不安障害になってからの焦燥感はまた新たな恐怖な体験でした。じっとしていられず家中をしばらく歩き回りました。「自分は壊れてしまうのではないか…」再び恐怖の渦に巻き込まれてしまいました。
そのうちに眠気が襲ってきましたが、子供もいたため寝たい時に寝られずチャンスを逃してしまい一晩一睡もできない状態でした。
主治医から言われた通り副作用をこらえながら5日間頑張りました。しかし、不思議なことにそれ以後副作用はなくなりました(不眠は3週間ほど続きました)。
「よっぽどのセロトニン不足だったんだなぁ」と実感しました。不安障害の重症だったんですね…💦
副作用で悩んでいる方、辛いですよね
💗光を見つけられる日が必ず来ます、頑張って飲み続けましょう💗(副作用がひどい場合は主治医と相談して下さい)
まとめ
現在は薬が増量されて、エスシタロプラム錠5mg、レキサルティ錠0.25mgの内服治療中です。あの時の苦しみが嘘のようにパニック障害が出現なく生活・リハビリ出勤ができています。
パニック障害は主治医の言う通り内服を守る事(自己中断はいけません)が大切です。
「じゃあ、薬だけ飲めば大丈夫なの??」」
違います。
心療内科の治療は風邪薬とは違い薬だけではなく認知行動療法が必要となります。私はパニック発作が出現した日から認知行動療法を行ってきたため、仕事復帰が1年かかると言われたレベルの私はパニック発作5か月目でリハビリ出勤を行えるようにまで回復しました。
パニック発作・不安障害の人にとって認知行動療法は恐怖と向き合わなくてはならずとても根気が必要な療法なのです。しかし、その恐怖を体験して自分を見つめることで早く症状を回復することができるのです。
次回は私が行ってきた認知行動療法をご紹介したいと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
💗パニック障害・不安障害で悩んでいるかたの力になれたらと思います。質問などいつでも受け付けます。一人で悩みませんように…💗
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