こんにちは、corocoroです。
このたび不安障害となり苦しい日々を送って来ました。現在は不安障害となり8か月が経過して職場復帰をすることができています。しかし、ここに来るまで、たやすい日々ではなかったのです。
今回は職場復帰までの道のりをお話しさせて頂きます。
心療内科受診
過呼吸から始まり、苦しいパニック発作に悩まされる日々でした。心療内科受診は、なんだか偏見があり受診を先延ばしにしていたのです。日々経過するにつれて、閉塞感のある所、逃げることができない所などが恐怖になり行動に制限をきたしていました(広場恐怖症)。またパニック発作の恐怖を体験したためか、「またあの恐怖の発作が起きたらどうしよう(予期不安)。」と思ってはパニック発作が出現したり、行動範囲が狭くなったりしました。そして、恐怖を経験するであろ行動や場所に行けなくなる症状(行動回避)が加わってしまったのです。
初めは自力で治そうと思ってパニック障害に効果的な運動、ヨガ、瞑想を連日行っていましたが、10割のうち3割ほどの改善だけで、だんだんこの苦痛から逃れたくなりパニック発作が出現してから1か月後に心療内科を受診したのです。
「不安障害です。しばらく仕事は休み、内服治療していきましょう。」
言われることは覚悟していましたが、「まさか言われるとは。」と言う感情でした。そう、40代の自律神経の働きは20代の半分だそうです。「パニック障害・不安障害は自力では治りません」と主治医に言われました。
30代までは夜中寝なくても、何があっても悩みも吹っ飛び元気でしたが、40代になると寝ても疲れがとれなく、睡眠不足だと1 日疲れてしまったり、体調を壊したり、肌の調子が悪くなっていました。そしてこれらの症状を育児や仕事そして家事と言う忙しさのせいで見過ごし、毎日忙しいから仕方がないと片付けていました。
50代の先輩は「その体調変化が1日1日で変化していくんだよ。」と言っていました。これは、年齢を重ねることで自律神経の働きが低下していくのが原因なのですね。自分を見つめ直すことがとても大切なんだと実感しました。
「不安障害・しばらく仕事は休み・内服治療」
頭では理解したつもりでも、3か月程はこの言葉を受け止めきれませんでした。しかし、内服処方と定期的受診はしていかなくてはならず、恐怖の中内治療を開始したのです。1週間は薬の副作用に悩まされました。しかし、主治医の言う通り1週間を過ぎたあたりから副作用は消えていったのです。
しかし、薬(SSRI)は飲んだらすぐ脳に効果があるわけではなく、「効果が効くまで半年~1年かかります。」と言われ、健常な頃の状態まで回復するには長い時間が必要になりました。
SSRI内服後のパニック症状
不安障害と診断され、エスシタロプラムOD錠(SSRI)2.5mg(夕食後)、アルソプラム錠0.4mg(不安時)が処方されました。
SSRIは心療内科に通院しながら医師の判断のもと増量して、調子が良くなったら、減量そして内服治療を終了していくお薬です。
初めの1ヶ月の症状は家事を行うことがやっとの状態でした。そう、思うように体が動かず、時々パニック発作にさいなまれる日々だったのです。薬の副作用に慣れても不眠状態は続き、家事の合間に寝込んでいる状態でした。
2~3か月目の症状は、不安時の薬(アルソプラム錠)と上手くお付き合いをして日常生活範囲内ではほとんどパニック発作が出現しなくなり、不眠も解消されました。しかし、1つの行動をすると次の行動をするまで意気込みが必要な状態でした。そう、マルチタスクが全くできなくなったのです。テレビを見ることも、イヤホンで音楽を聴くことも、他人と会うこともパニック症状が出現していたのです。午後~夕食作りの時はウツウツして何も手に付かなかった状態でした。この時は、何とも思っていませんでしたが、鬱状態になっていたのです。
4か月目の症状は、ようやくテレビを何気なく見られるようになりました。テレビを何気なく見るって当たり前のことですよね。しかし、この当たり前の事すらできない状態だったのです。テレビを見て「○○へ行ってみたい」「○○をやってみたい」と思う意欲も湧いてきたのです。日常生活範囲内ではパニック発作が出現しなくなり、行動をするまでの意気込みはそんなに必要にならなくなりました。しかし、日常生活範囲外は恐怖があり行動をすることができなかったのです。
5か月目の症状は、不安時のお薬とお付き合いしながら日常生活が遅れられるようになりました。そして、週1回のリハビリ出勤も可能な状態になりました。しかし、まだ、夕食を作るまでの午後はウツウツとして、日常生活範囲外の行動ができない状態でした。
スピード回復
不安障害と診断されて内服治療を開始してから4か月目にして「リハビリ出勤が可の病欠」となりました。主治医からは「corocoroさんの回復力は早いです。本来なら仕事復帰は1年後になる予定でした。」と言われました。
パニック発作が出現して仕事にも行けなくなった状態でありながら、心療内科を受診すること、薬を内服することに拒否があり、「自分で何とか治す。」との根拠のない意気込みで連日ウォーキング・ヨガ・瞑想を行ってきました。(パニック障害に運動・ヨガ・瞑想が効果的なことについてはこのblog内でもお話しさせていただいたのでご参照下さい。)
仕事が休みで時間はあります。しかし、パニック発作・その恐怖で悩まされ体も思うように動かない日々でした。しかし、そんな中「パニック障害・不安障害になっている自分が悔しい」そんな感情があったのです。
本来であれば、「皆と同様に働いて、稼いで、休みの日は思いっきり遊びに行く。」こんな毎日であったはずです。しかし、死を覚悟する恐怖を体験して、予期不安・広場恐怖症・行動回避を患ってしまい、苦しい認知行動療法・内服治療を行い、このことは誰にも理解してもらえない(体験しないとわたらない苦しみです。)と言う虚しさが数か月~数年続く…。そして内服治療も終わってもパニック障害は完治とは言えずこの苦しみと一生戦っていかなくてはならない。
本当に悔しくて、悔しくてたまりませんでした。
しかし、その原動力が恐怖のパニック症状が出現している状態でも認知行動療法の火付け役になっていたのです。
認知行動療法はパニック障害・不安障害の人にとってかなりの苦痛を伴い、根気も必要となります。
天気の良い日はパニック発作が出現しながら1日6000~7000歩ウォーキングを行いました。そして連日のヨガ・瞑想が効果的だったようで、少しづつ右肩上がりで回復していき日常生活範囲内でパニック障害が出現しなくなっていったのです。
しかし、エスシタロプラム錠2.5mg(夕食後)、アルソプラム錠(不安時)では限界がありました。1日のうち昼食後~夕飯作りのウツウツウ感は解消されず、行動範囲も日常生活範囲内から抜け出すことができなかったのです。
パニック障害・不安障害の私は、1日を普通に過ごすこと、公共機関を利用すること、トンネル・高速道路を運転することなどが全くクリアできないモヤモヤな状態だったのです。
内服薬増量
不安障害と診断されて5か月後、恐怖の内服増量となりました。エスシタロプラム錠2.5mgの内服が開始した時に胃もたれ、焦燥感、不眠に悩まされました。何が一番恐怖だったかと言いますと、焦燥感が一番苦しかったのです。内服2時間後くらいにソワソワし始めじっとしておられず家の中を歩き回っていました。この不眠以外の副作用が5日間続いたのです。
そんな恐怖を恐れていましたが、やはり日常生活範囲外の行動ができないこと、午後にウツウツしていまうこと、リハビリ出勤を開始したことから、エスシタロプラム錠5mg、レキサルティ0.25mgの内服増量になったのです。
主治医からは「今の状態より出力を良くするお薬です。」と説明されました。もちろん、焦燥感の副作用が怖く相談しましたが、「副作用は起こるかもしれませんが、初めのような辛い副作用は起きないと思います。」と説明をされました。
薬の内服時は恐怖でドキドキしました。「あの時の焦燥感嫌だな…」。しかし、不眠のみの副作用だけでした。焦燥感の副作用は出現しませんでした。
エスシタロプラム錠の量が増量され、レキサルティ錠も追加され、その翌日の状態と言いますと…
テンションが上がりまくっていました。20歳代の頃の感覚になったのです。視界がクリアになり、午後のウツウツも吹っ飛びました。「どこへでも行けちゃう。」そんな感覚になり、アルソプラム錠(不安時の薬)を内服して日常生活範囲外の運転も、トンネルの運転も、外食もできるようになりました。
その3か月後、不安時の内服をしなくても仕事ができるようになりリハビリ出勤と病欠を終了することができたのです。
まとめ
エスシタロプラム錠2.5mg(夕食後)・不安時のアルソプラム錠の内服と、連日のウォーキング・ヨガ・瞑想で不安障害の症状を改善することができました。そして、治療開始5か月後にリハビリ出勤までこぎつけることができました。
心療内科に定期的に通院して主治医と症状をお話して内服を増量することで、健常だったころの状態に近づくことができています。
大切なことは、内服治療を守ること、主治医に症状をきちんと伝えて内服コントロールをしてもらうことの他に、連日のウォーキング・ヨガ・瞑想や認知行動療法を行うことで短期間で職場復帰を果たすことができました。
しかし、職場復帰しても、パニック障害・不安障害を患っている人にとってはそこからがスタートになります。
職場復帰から職場完全復帰までの道のりは次回お話しさせていただきます。
💗相談・質問何でも受け付けます。~一人で悩みませんように~💗
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